嬉野を訪ねて


△見事な風景
一説には日本で最初の紅茶生産が始まった場所と言われる佐賀県嬉野(諸説あるのでまだ断定は出来ませんが)全国的にも和菓子に合う!と評判の嬉野紅茶を生産してらっ太田重喜さんの所へ行ってきました。


△嬉野紅茶の風景


△石垣が見事!

嬉野の茶業ではリーダー的な存在でもある太田さんは、自身もかつて農薬中毒で入院した経験があり、「作っている自分がこんな体になるようなお茶を売っても良いのか?」と考えるようになり昭和58年より完全無農薬のお茶を栽培されるようになっていきました。


△化学農薬未使用の茶葉

「永田農法」と呼ばれる農作物の力を引き出す特殊な農法により、うまみのある本当に美味しいお茶の栽培に取り組まれています。
現在作られている品種は「嬉野在来」「さやまかおり」「おくむさし」「やぶきた」「ふじかおり」など。品種別にお茶を楽しみ、ブレンドも楽しめる「品種別セット」は世界お茶フロンティア大会で入賞したユーモアな商品。
太田さんと話してみると分かりますが、とにかくお茶の知識が豊富。そして嬉野の歴史、文化に詳しく伝統を伝える努力も惜しまれていません。話が盛り上がってくると。出るわ出るわ、お茶の雑学からコツ、ちょっと書けないような危険な話題まで頭に入れるのが大変。
茶畑は何箇所かに分けてあり紅茶の生産は年間800kgほど。とは言え生産してすぐに売るのでは無く、数年の熟成期間をおいて販売されます。品種は先ほどあげた品種のブレンド。日本茶用品種が多いので紅茶の味はまろやかで嫌味がなく、コク味もあるので和菓子との相性抜群。長めに蒸らして滋味を楽しむのが美味しい飲み方です。


△品種別に複数箇所の畑を管理


△工場の中


△揉捻中


△発酵中の茶葉を見せてもらいました


△保管用の倉庫内

全国の茶業関係者とも交友が深く、現在の日本の茶業を支える一人と言っても過言では無いでしょう。
これからも美味しいお茶と日本の農業をよろしくお願いいたします。


△生産者の皆様と