月ヶ瀬紅茶

月ヶ瀬は奈良三大梅園の一つに数えられる雄大な梅園の広がる山地で、見渡す限りに広がる美しい山々は大正時代の貴人たちの大変愛されたと言われ大正11年には国の名勝地として指定されています


その月ヶ瀬の中央を流れる五月川はかつては月ヶ瀬の茶を京都まで運ぶ水路であり、月ヶ瀬の高品質な茶は茶文化の中心地で愛飲されていました。
岩田家17代目として茶の生産を続ける文明氏は自らが茶を生産するようになって、同時に紅茶の生産も開始され、持前の研究熱心さと親交の広さで様々な形態の紅茶生産にされてきました。
現在主に生産されているのは日本茶用品種である「やぶきた」を使った紅茶。日本の紅茶特有の甘み、やさしい風味を活かした誰にでも親しまれやすい紅茶です。
有機JAS認定の岩田氏は、自然と共生し例え認可された農薬であっても「生物を殺すものは使用しない」という信念のもと、力強い茶葉を育てあげられています。
岩田さんの作る紅茶は一つ一つがしっかりと撚られた、生命力溢れる茶葉です。茶葉を見た瞬間に目に飛び込むその躍動感は、岩田氏に丹精こめて作られたダイナミズムの証しだといえます。
熱湯を注ぎ、ゆっくりと味を引き出すとやさしく、深みのある風味が広がります。優しさと力強さを兼ね備えた月ヶ瀬特有の味わいは多くの和紅茶ファンに愛されています。
じっくりとストレートで楽しむのがおすすめです。ミルクティーには向きません。
飲み終えた後の茶葉を見て下さい。茶畑の形そのままに広がる美しい茶葉は、岩田氏の丁寧な茶作りとそれに応える強さを備えた茶畑の証しと言えます。


△見事な梅園


△広大な自然が広がる


△紅茶品種の茶畑


△鮮やかなお茶の芽


△素晴らしい揉捻機


△茶を管理する岩田さん


△梅の季節でした。


△様々な品種の畑。隣には紅茶品種の幼木が。


△月ヶ瀬ファミリーと仲間達。