天香のさらに美味しい淹れ方

この天香、人によっては昔のダージリンみたいという人もいれば、東方美人みたい、という人もいます。その通り、こちらの紅茶は半発酵茶にも通じる香りがありますし、しっかりとした紅茶の要素も持っています。そのため、中国茶式に多めの茶葉でサッと淹れ、何煎も楽しむか、しっかり出して力強さを味わうか、かなり悩むところです。いわゆる望蘭タイプか清廉タイプか。個人的には清廉の要素が強いと思っていますが、その力強さも魅力の一つ。
正直に言ってしまえば、どっちの淹れ方も美味しいです。お茶の渋みが苦手な人は中国茶式がいいでしょう。が、残念ながら楽しめるのは2~3煎までです。これは高級中国茶みたいに7~8煎楽しめたら100g1万円で売ってもいいお茶になるのですが。

清廉方式で入れる場合は120cc程度の小さめの急須に茶葉5g。熱湯を注いで45秒から60秒程度で注ぎきって飲んで下さい。2煎目は30秒くらい。3煎目は1分から1分半。3煎目は大分力がなくなっていると思います。もちろんお好みでもっと飲まれてもいいです。

望蘭方式でしたらしっかり温めたポットに5gの茶葉、300ccの熱湯を注ぎ、3分ほど待ちます。カップに移して飲みますが、少し渋みは強いでしょう。その濃厚な感じと一昔前のダージリンを彷彿させて私は大好きです。

お水はあまり選びませんが、あまり軟水過ぎない方がいいでしょう。中硬水の中性か弱アルカリのお水。多少硬いお水でも美味しく入ります。

うまく入れば熟したりんご、マンゴーに例えられるボディがあって甘みのある香りが楽しめるでしょう。ぜひストレートでお楽しみ下さい。