昨日ツイッターの方にあげていました、ミルクティー実験の詳細な報告です。
本を読んでいたら、「コーヒー通に言わせると、カフェオレを飲むときにミルクが完全に混ざりきれずに澱んでいるときのほうが美味しく感じるらしい」みたいな事が書いておりましたので、ホンマかいな?という事でミルクティーで実験しました。
一般的に味は不均一な方が美味しさを感じますね。おにぎりも、塩を混ぜたご飯で作るより、塩が外側についている方が美味しい。サラダもオリーブオイルであえて、上から塩をパラパラと振ったくらいのほうが、完全に味が混ざってしまっているより美味しく感じる。
外はパリパリ。中はふっくら、みたいな異種同一なものがきっと香味の幅を広げるのでしょう。
しかし、ミルクティーのように緩やかな液体の混じり具合くらいで違いがでるものなのか?
今回は使ったのはアッサム。ミルクは佐賀では比較的すぐ手に入る、ミルンさんの低温殺菌牛乳。イングリッシュミルクティーにはばっちりです。
同じカップ、同じお茶、同じ分量のミルクで試してみました。ミルクティーと相性の良い紅茶は、混ぜなくても勝手に混ざってしまうので、むしろ不均一にする方が難しい。
写真で上に浮いている白いものは、ノンホモジナイズ牛乳なので、脂肪の塊が出来てしまうから。片方がくるくる混ぜて完全に溶かしております。
飲み比べてみました。。。
おお、確かに違う。
不均一な方が、紅茶の香りをより感じる。ミルクと完全に混ざり合ってない部分が紅茶を強く感じさせるのでしょう。
しかし、飲んで、カップを置いたころにはほとんど混ざってしまってます。振動で勝手に混ざってしまうんですね。不均一さを味わえるのはせいぜい最初の2口くらいか?
で、どちらが美味しいかというと、これは好みかな?
ミルクティーらしい味わいを期待するなら、当然混ざっている方がいいし、不均一な方は、一瞬ストレート状態の紅茶が入ってくる分、少し水っぽく感じる気がする。ミルクの部分は冷たく感じるし。
そして、一回の実験では何とも言えませんが、時間が経って冷めて来た頃に飲むと、今度は均一だった方が美味しく感じます。
偶然かもしれないし、
不均一だった分、飲んだ時に減る紅茶とミルクの量に偏りが出来て、比率が変わってしまったのかもしれないし、不均一な部分があるという事は紅茶の温度が高いままの部分があり、ミルクがその熱でより変質した為かもしれない。
いずれにしても、わざわざやるほどの良い変化も無い気がするし、相当慎重にやらないといけないので全然リラックスできない。
という訳で、実践ではあまり役に立たない実験でした。
そんなことより、単に不均一な感じを楽しむのなら泡立てミルクにするとか、もっと別の方法を探した方が楽しそうでした。