非常に個性的な紅茶ですが、飲みやすい紅茶でもあり、紅茶の好きな人には驚かれ、紅茶が苦手な人には大歓迎、となりやすい紅茶です。
特徴は強烈な焙煎の香り。ほうじ茶よりもはるかに高い温度で焙煎されており、そのため、カフェインは昇華しておりカフェインレスとなっています。
もともと緑茶品種で、さらに焙煎によって苦み、渋みはほとんど消えており、甘みすら感じます。水の相性があった場合、あまりの甘みに驚かれることもあります。
強烈な焙煎により、テクスチャマッピングの半分より天に近い部分はほぼほぼ無くなってしまっており、かなり地に近い方に位置しています。
実際に、一歩間違えればそのまま炭になって土に還ってしまいそうな製法です。天野さんの育てた茶葉でこそ成り立つ紅茶でしょう。
その為、若々しいものと合わせても一体感はなく、ぺリングという感じはありません。チョコレート系によく合うとの評判を聞きますが納得です。
コーヒーのような、、という表現もよく聞くためコーヒーに合いそうな手軽な焼き菓子とも相性はいいでしょう。
栗、芋と行った、地面に落ちたものや埋まっているものと相性がいいです。しょうがも合いますね。火の入ったものとも相性がいいので、焼き芋や焼き甘栗ともぜひ。緑茶品種がベースなので、どちらかと言えばしっとりした和菓子と相性がいいです。
濃く淹れても渋みはでませんが、少し低めの温度でサッと入れても美味しいですし、何煎も頂けます。淹れ方、水で表情が変わりやすい紅茶ですので色々お試しください。
個人的にはゴールデンルールのような淹れ方でなく、少し手を抜いていれるくらいが楽しめると思います。