和紅茶の美味しい入れ方とタイプ別の分類

oisii

日本の紅茶の美味しい入れ方は?と聞かれると、それは茶によって違う、という答えになってしまいます。
日本の紅茶も、生産者さんの「理想とする紅茶」が違いますので、当然紅茶も全く違うものが出来、当然入れ方も変わってきます。

日本の紅茶を大きく分けると、
緑茶品種を醗酵させ、うま味を引き出すような仕上がりの「滋納(じな」、
すっきりした香りを楽しむ「清廉(せいれん)」、
海外紅茶に近い味わいを持つ「望欄(ぼうらん)」
の3つに分けられます。

滋納・・・・嬉野紅茶など
茶葉の量・・・・・350ccに5gほど。
お湯の状態・・・沸騰したてのお湯。もしくは少し沸騰して数分置いた、落ち着いたお湯を使用。
お湯の温度・・・温度は沸騰したて、場合によっては少しだけ下げても良い。
抽出時間・・・・・最低でも3分出来れば5分以上。場合によっては15分以上座らせるのが望ましい。
飲むときの温度・・・70℃程度の「あったかい」くらいの温度。しっかりとうま味を味わう事ができます。      

清廉・・・・きつき紅茶べにふうきなど 
茶葉の量・・・・・350ccに6gほど。やや多めでも良い。
お湯の状態・・・沸騰したてのお湯。もしくは沸騰直前の新鮮な熱湯が必要。
お湯の温度・・・沸騰している状態のより高い温度
抽出時間・・・・・2分半から3分。手早く入れたほうが良い
飲むときの温度・・・出来れば熱いうちに。冷めないようにカップもしっかり温めた方がよい。

望欄・・・・伊勢紅茶など。
茶葉の量・・・・・350ccに5gほど。母乃水(おものみな=ミルクティーの事)などにする際はやや多めで。
お湯の状態・・・沸騰したてのお湯。もしくは沸騰直前の新鮮な熱湯がよい。渋みが苦手な場合は少し落ち着かせる。
お湯の温度・・・沸騰している状態の、より高い温度
抽出時間・・・・・2分半から3分。母乃水にする場合は4~5分ほど置いても良い。
飲むときの温度・・ 80℃くらいが美味しい。母乃水にする場合は熱い紅茶に、冷たいミルクを足す事で飲み頃の温度になります。